1.お手持ちの航空切手を売りたい方へ

航空切手とは、航空郵便に使用するために発行された切手です。1929年の「芦ノ湖航空切手」から始まり、戦争を経た24年後の「大仏航空切手」まで、7種の図案や額面で発行されました。航空切手は後に速達郵便との統合により姿を消すこととなり、発行されていたのはわずかな期間でした。しかし、航空機と日本の風景が描かれた図案は人気が高く、今なおコレクターに愛されています。

2.航空切手の概要を詳しく解説

航空切手とは、航空郵便専用として発行された郵便切手を指します。航空郵便とはその名の通り、航空機を使って国内および国外に配達を行う郵便のことです。日本で発行された初めての航空切手は、1929年の「芦ノ湖航空切手」でした。その後、航空切手は戦争の影響を受け一旦中止されましたが、戦後に再び発行が開始されます。図案には飛行機や鳥など航空郵便らしいモチーフが日本の風景とともに描かれ、額面には航空郵便に合わせた半端な金額が多く用いられることとなりました。しかし、航空郵便はやがて速達郵便と統合され、切手も普通切手が使用されるようになります。その結果、戦後わずか数年、7種の発行で姿を消すこととなりました。しかし、その後「五重の塔航空切手」の図側を使用したコイル切手も販売されており、これは普通切手ではあるものの、「コイル航空切手」と呼ばれています。航空切手は発行期間が短く数があまり多くはないため、コレクターにも人気の高いジャンルとなっています。

3.航空切手の種類を知ろう

航空切手の種類は、「芦ノ湖航空切手」・「きじ航空切手」・「五重の塔航空切手(銭位)」・「五重の塔航空切手(円位)」・「立山航空切手(銭位)」・「立山航空切手(円位)」・「大仏航空切手」の全7種類です。それに、後に「五重の塔航空切手」の図案を用いて発行された普通切手である「コイル航空切手」が加わります。

  • 芦ノ湖航空切手

    芦ノ湖航空切手

    1929年に発行された日本初の航空切手です。額面は8銭5厘・9銭5厘・16銭5厘・18銭・33銭で、フォッカー7型3M旅客機と芦ノ湖が描かれています。

  • きじ航空切手

    きじ航空切手

    1950年に、16円・34円・59円・103円・144円の額面で発行された航空切手です。航空禁止令を受けて航空機ではなく、きじが描かれています。

  • 五重の塔航空切手(銭位)

    五重の塔航空切手(銭位)

    1951年に発行された航空切手です。ダグラスDC-4型機と五重の塔が描かれており、同デザインの円位のものや普通コイル切手も存在します。

  • 立山航空切手(銭位)

    立山航空切手(銭位)

    1952年に発行された航空切手です。ダグラスDC-4型機と立山連峰が図案に使用されました。数ヶ月後には同デザインの円位切手が発行されています。

  • 五重塔航空切手(円位)

    五重塔航空切手(円位)

    1952年~1962年にかけて発行された航空切手です。五重の塔航空切手(銭位)と図案は同じで、表記は違うものの額面も変わりません。

  • 立山航空切手(円位)

    立山航空切手(円位)

    1952年に発行された航空切手です。立山航空切手(銭位)と図案は同じで、表記は違うものの額面も変わりません。

  • 大仏航空切手

    大仏航空切手

    1953年に発行された日本最後の航空切手です。図案には、ダグラスDC-4型機と大仏、富士山が描かれています。国際郵便切手としても使用されました。/p>

  • コイル航空切手

    コイル航空切手

    1961年に京都中央郵便局の自動販売機用として発行されたコイル切手です。五重塔航空切手の図案をそのまま用いた臨時発行の普通切手です。

4.航空切手が発行された経緯や歴史的背景

航空郵便の始まりは、1919年10月3日です。この日に東京大阪間で航空郵便の試験飛行が行われました。やがて航空郵便は本格化し、1929年には航空郵便専用切手として「芦ノ湖航空切手」が誕生しました。この「芦ノ湖航空切手」は1934年まで発行されていたものの、戦争により発行は中断され、しばらく航空切手の発行は見送られることとなります。そして戦後になると、再び航空切手は復活し、1950年に「きじ航空切手」が発行されました。こちらはGHQによる航空禁止令を受け、飛行機は描かれず、その代わりにきじの図案が用いられました。その後、「五重の塔航空切手(銭位)」、「五重の塔航空切手(円位)」、「立山航空切手(銭位)」、「立山航空切手(円位)」が発行され、1953年には「大仏航空切手」が登場、これが日本最後の航空切手となります。1953年に航空郵便と速達郵便の統合が行われたためです。こうして数年の間に、航空切手は姿を消すこととなりました。しかし、1961年には自動販売機用のコイル切手として、五重の塔航空切手の図案を用いた普通切手が発行され、これは「コイル航空切手」と呼ばれています。

5.航空切手の希少価値や評価など

航空切手は発行期間が短かったことから、全体的に希少価値が高いとされている種類の切手です。特に「芦ノ湖航空切手」の8銭5厘や、「きじ航空切手」の59円、立山航空切手の55円・75円などは、希少性が高いものとして評価されています。中には額面以上の価値を持たないものもありますが、コレクター人気も高い切手です。

6.航空切手の買取査定時に把握しておきたいポイント

航空切手の買取査定では、まずどの種類の航空切手かということがポイントとなります。また、額面や切手の保存状態、使用済みかどうかも重要です。また、五重の塔航空切手の図案が見られる場合は、コイル切手がどうかも注目されます。

査定時に把握しておりきたい代表的なポイント
  • どの種類の航空切手か
  • いくらの額面か
  • 保存状態
  • 使用済みか未使用か

7.航空切手の取引相場価格や取引参考価格帯のご紹介

空切手の取引価格は幅広いですが、全体的に見るとやや高めの価格で取引されることが多いようです。例えば、立山航空切手(銭位)の55円と75円それぞれ4枚の計8枚セットには、122,000円の値が付きました。こちらは状態の良い美品で、どちらも田型のシート状でした。また、きじ航空切手の5種18枚セットが36,500円で取引された例もあります。こちらは16円が2枚、34円・59円・103円・144円がそれぞれ田型の4枚で、非常に状態の良いお品でした。そのほかにも、20円の五重の塔航空切手10枚セットは、26,100円で取引されています。こちらは2行のブロックになっており、印刷庁製造の名盤付き、ややシミや変色が見られる未使用品でした。

8.高値での買取が期待できる航空切手について

航空切手は全般的に希少価値が高く、高価買取が期待できるでしょう。美品であればバラ切手でも高値が付くと予想されます。ここでは実際に高値で買取された事例をもとに、価値の高い航空切手の特徴を見ていきましょう。

立山航空 円位

1952年に発行され、額面は6種あります。立山連峰と航空機がデザインされているのが特徴です。ネットオークションでは6種揃った品に38,500円の値が付いています。コレクター蒐集品の放出で、銘板付きとのことです。立山航空切手は希少価値が高い上に人気もあるので、美品とまではいかなくても6種揃いであれば数万円以上の高額が付くと考えられます。

琉球切手 寝天女と松の木 35セント

アメリカ軍統治下の沖縄で発行された航空切手です。図面には35セントとAIR MAILの表記があります。琉球切手自体に希少価値が高く、こちらの品は35セント50枚の1シートが12,000円で落札されました。古い品なので経年劣化とやや汚れが見受けられます。しかし全体的には状態が良く、1シートきれいに残っているためこの価格での取引になったと考えられます。

きじ航空 16円 50面シート

数ある航空切手の中でも価値が高いことで知られるきじ航空の一品です。ネットオークションで33,211円の値が付きました。50面揃ったシートという希少な品ですが、全体的に状態はあまりよくありません。スレ、シート中ほどの目打ちの切れ、裏面にインク跡のような汚れなどがあります。汚れや目打ちの切れがなければ、大幅に高額になった可能性もあるでしょう。

9.航空切手の査定依頼をしたお客様の声

東京都にお住まいのK.W様

  • 問い合わせ方法:LINE
  • お問い合せ地域:東京都

K.W様が査定をした理由

実家に長いことしまってあった古い切手を無料の買取査定に出しました。私は切手に詳しくないので、どれくらい価値があるのかわかりません。母に聞いたところ、処分していいということだったので専門業者さんに査定してもらい、買取をお願いしようと思いました。こちらのサイトはインターネットで見つけました。口コミが良さそうだったので決めました。

K.W様がSATEeeeを利用した感想

切手は古いものや珍しいものだと相場より高値になるとは聞いていましたが、買取査定の結果を聞いてびっくりしました。やはり古い切手はかなり価値があるようです。今回査定をお願いしたのはバラの単片切手をまとめたものと、記念切手シートでした。まとめてある方に良い切手が混じっていたみたいです。古い切手だからと捨ててしまわず査定してもらって正解でした。

福井県にお住まいのN.T様

  • 問い合わせ方法:電話
  • お問い合せ地域:福井県

K.W様が査定をした理由

若い頃、知人から購入した立山航空の買取査定をお願いしたくて電話しました。当時もそこそこいい値段でしたが、今ならさらに上がっているかもしれないと思い、切手の買取業者さんに見て頂きたいと思った次第です。コネクトさんはインターネットで評判の良い会社を探して見つけました。電話口でも親切に対応してもらえたので査定を申し込みました。

K.W様がSATEeeeを利用した感想

立山航空はプレミアが付くことで有名ですので、買取価格は相場以上を期待していました。オンライン査定というのを利用してみましたが、家に居ながら買取査定してもらえて便利ですね。結果もすぐにわかりますし、買取価格も満足のいくものでした。私は他にも中国の毛沢東主席の切手や郵便切手を持っているので、今度買取査定に出そうかと思います。またコネクトさんにお願いするつもりです。

北海道にお住まいのF.O様

  • 問い合わせ方法:メール
  • お問い合せ地域:北海道

F.O様が査定をした理由

若い頃から切手集めが好きで、中国の古い切手や海外の郵便切手などいろいろ集めてきました。だいぶ量も溜まってしまったので、自分の年齢を考えてそろそろ一度整理しておこうかと思い、コネクトさんに相談しました。コネクトさんを選んだ理由は、出張買取をしてくれることと高価買取の実績が多そうだということです。思い入れのある切手を大切に扱ってくれそうだと思い、決めました。

F.O様がSATEeeeを利用した感想

今回は切手の量が多かったためか、買取価格などを一覧にして頂くことができました。私の蒐集品の中では、航空切手がかなり価値が高かったようです。大切に保管してきたので状態も良く、相場よりかなり高く買取してもらえました。おかげさまで助かりました。他にも、記念切手のシートなどはなかなかいい値が付いたようです。バラの中国切手も一枚ずつ丁寧に確認してもらえたので良かったです。

滋賀県にお住まいのU.T様

  • 問い合わせ方法:LINE
  • お問い合せ地域:滋賀県

U.T様が査定をした理由

数年前に亡くなった祖父が集めていた切手を買取査定してもらいたくてLINEしました。母が知人からコネクトさんをおすすめらされたそうです。私は切手に詳しくないので、専門知識がある買取業者さんに見てもらうのが一番だと思い相談しました。高価買取実績が多いみたいなので、できるだけ高く買取りしてもらえるのではないかと思って選びました。

U.T様がSATEeeeを利用した感想

祖父の切手は琉球と書いてあるものや飛行機の図柄の切手が多く、どれも珍しくて価値がある切手らしいです。祖父は几帳面な人だったので、1枚ずつとても丁寧に保管してありましたが、おかげで買取価格も高くなったと聞きました。査定の方法はオンラインを選びましたが、とても簡単で良かったです。スタッフの方の対応も親切で、信頼できる感じでした。

10.航空切手を売りたい方へのまとめ

航空切手は、航空郵便用の切手として1929年から発行され始めた切手です。航空郵便料金に対応した額面と、航空郵便を思わせる飛行機や鳥を用いた図案で全7種が発行されました。また、コイル型の普通切手に過去に発行された航空切手の図案が使用されたこともあります。航空切手は発行期間が短かったことから現存数が少ない種類も存在し、全体的にコレクター人気が高い切手です。そのため、買取においても種類や状態によっては高額査定となる可能性があります。

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